■ BLSとは ■
BLSとは一次救命処置法のことで、医療資格にかかわらず、だれでも行うことが出来ます。ただし法律の解釈次第では、院内においてのAED使用に制約が発生する可能性があります。
院内で緊急事態が発生した場合のマニュアルを作成、管理し、“歯科医師がすぐにAEDを使用できない場合は、それ以外のスタッフが歯科医師にかわってAEDを使用する”などと明記しておきましょう。
■ BLSのアルゴリズム ■
一番下に、フローチャートがあります。参考にして下さい。
1,
緊急事態の発生。意識の確認をします。
2,
意識がなければ、周囲の人に119番通報と、AEDを含めた緊急カートの準備を依頼します。また、手の空いているスタッフに集まってもらいます。
3,
呼吸の確認をします。頭部後屈、アゴ先挙上をして、正常な呼吸があるかどうかを確認します。5秒以上、10秒以内で確認しましょう。
4,
呼吸がない、あるいは、あえぎなど正常な呼吸でなければ、2回のレスキュー呼吸を行います。フェースマスクやバッグマスクを使って、胸が上がる程度の有効な吹き込みをしましょう。
5,
息を吹き込まれるというのは、かなりの刺激です。これによって、咳などの反応を示すかもしれません。でも、何の反応もなかったら、、、
脈の確認をします。頸動脈でしましょう。手首(橈骨動脈)は、それなりに高い血圧でなければ触れることが出来ません。でも、頸動脈は低い血圧でも触知することが出来ます。脈がない。あるいは明らかな脈が分からなければ、次に進みます。
6,
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を1サイクルとしたCPRを開始します。胸骨圧迫と心臓マッサージは同意語です。
歯科用ユニットに寝たまま胸骨圧迫が出来るのか?引きずり降ろすべきか?これは、ユニットの種類や周囲の広さなどを考慮する必要があります。歯科医院で十分に話し合いましょう。
AEDの使用
7,
AEDが到着したら、すぐに使用します。まず電源を入れましょう。蓋を開けると電源が入るタイプや、電源ボタンを押すタイプがあります。あなたのAEDはどんなタイプ?
8,
AEDのアナウンスに従い、衣類を脱がした要救助者の胸に直接パッドを貼ります。右上胸部と左脇腹です。パッドにイラストが描いてありますので、その通りに貼りましょう。
9,
パッドを貼ったら、そのケーブル端にあるコネクターをAED本体に接続します。あらかじめ繋がっているタイプもあります。あなたのAEDはどちら?
10,
正常に装着されると、AEDは心電図の解析を始めます。AEDを使用している人が責任を持って声掛けし、誰も要救助者に触れていないことを確認します。誰かが触れていると、心電図を正確に読み取ることが出来ません。
11,
心室細動が検出されれば、AEDは電気ショックが必要であることをアナウンスし、充電を開始します。
心室細動が検出されなければ、電気ショックが不要であることをアナウンスします。何も考えずに、すぐにCPRを再開しましょう。
12,
ショックの必要があり充電が完了すると、AEDはショックボタンを押すようにアナウンスします。充電に要する時間は5秒程度です。
AEDを使用している人が責任を持って声掛けし、だれも要救助者に触れていないことを確認してショックボタンを押しましょう。
13,
電気ショックが正常に行われると、AEDはそのようにアナウンスします。何も考えずにすぐにCPRを再開しましょう。
14,
2分経過すると、AEDはCPRを中断するようにアナウンスし、心電図の解析を行います。AEDを使用している人は責任を持って声掛けし、誰も要救助者に触れないようにします。
15,
ショックが必要なら実行してCPRの再開、不要ならCPRの再開をします。この2分ごとのサイクルを続けます。いつまで?
要救助者が明らかな反応を示すまで、あるいは、救急隊が到着して引き継ぎを行うまでです。
CPRは結構体力を消耗します。疲れる前に、他のスタッフと交代する必要があります。2分(30:2を5サイクル)を目安に交代しましょう。

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